blog 2022.11.19
ルイス・カーン研究連続講演会(第5回)視聴

TIT建築設計教育研究会によるルイス・カーンに関する講演会を試聴しました。登壇者は、新居千秋氏、松隈洋氏でした。イエール大学でカーンの元で教育を受け、カーン事務所に勤務経験のある新居氏、カーンに関する著作のある松隈氏と、豪華な布陣です。

I am myself, Self confidence, Light, Lightless, Darkless, Dark, などなどカーンが発した言葉とともに怒涛の新居節炸裂といった迫力のある新居先生のご講演でした。

続いて、ソークで中庭に気づいた、という指摘とともにソークの中庭の無い初期案、中庭に密度高く植栽が植えられた中間案、そして最終案の変遷や、Ambulatory, Availabilities, などカーンの言葉と作品の関係を、こちらもボリューム満載で整理された松隈先生のご講演でした。

コルビュジエ「過去という師、Free, Free, Free」、アアルト「人が中に立った時」、ルドルフスキー「人間のための街路」、シュルツ「Roots of modern architecture」、メドウズ「成長の限界」、などなどカーンに関連してモダニズムの建築家やポストモダニズムの乗り越えに関係する言説も拾い上げられ、俯瞰的、相対的な視点を得られる、壮大なこうえんかいでした。