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名古屋大学 音楽練習室(宇宙線望遠鏡施設改修)

 

【名古屋大学施設・環境計画推進室にて基本計画・コミッショニングを担当】2015.4-2016.3/実施設計:名古屋大学施設管理部+長大 アルコム建築部、中田捷夫研究室、明野設備研究所/RC造+一部S造(屋根)/延べ床面積452㎡/2階/名古屋市/新建築2017.4掲載

築 58 年(1958年)の宇宙線望遠鏡実験施設を音楽系サークルの練習施設にコンバージョンした計画である。既存建物は外側の直径 24m の円筒形平面に直径 18m のドーム型屋根をのせた対称的な外観を持つ。内部に直径 5m 長さ 12m の巨大な双眼望遠鏡が設置されていたが、時代を経て役割を終えていた。一方、音楽系サークルは、練習場所の不足・分散、近隣住民からの騒音クレームなど練習環境の改善が求められていた。

音響的に不利な円形・ドームによる形態だが、音楽練習室として遮音性・吸音性に配慮することが課題であった。既存の屋根に荷重を負担させないため、自立式登り梁形式の木造架構として、16 角錘の木造天井を内包させ、グラスウール・合板・空気層・遮音シートで形成すると共に、壁上部を屏風状にすることで、音の集中による音響障害を防いだ。 既存建物の空間的特徴を活かして中央のホールを広場に見立て、階段状の床面をつくり、パートおよび全体練習に対応させるとともに、サークルを超えた学生同士の交流を期待した。